国際交流の新たな一歩を刻む --深セン訪問レポート

「スポーツと芸術で架ける友好の橋」
2025年4月15日~19日、当協会の須貝等理事長を団長とする訪問団が中国・深セン市を訪問。スポーツ・文化・芸術を通じた国際交流の基盤構築に邁進しました。中でも4月17日は、協会の「実践力」を象徴する濃密な1日に。「柔術」「柔道」「伝統芸能」の3本柱で、今後の活動方針を体現する成果を挙げました。
【4月17日のハイライト】
深セン市柔術協会視察




「技の根源は互いの尊重にある」
須貝理事長が深セン市柔術協会の道場を訪問。競技用の投げ技と護身術のデモンストレーションを実施し、「柔術と柔道は『相手を活かす』精神で共通する」と講演。参加者からは「日本の『礼』の概念を実感した」との声が相次ぎました。
柔道協会指導セッション




[青少年に体落としを指導する須貝氏]
「一本の重みを伝える」
午後は、自身の得意技「体落とし」を中心に実技指導を実施。世界選手権2連覇の経験を基に、「勝敗より『己の成長』に焦点を置く指導法」を解説。深セン市柔道協会の会長は「技術だけでなく、教育者としての哲学に感銘を受けた」とコメント。
20:00-22:30 舞台劇「詠春」鑑賞


[詠春拳の舞踊シーン]


「武術が紡ぐ文化の共鳴」
中国武術「詠春拳」を現代舞踊で表現した大型舞台を鑑賞。事務局長は「柔道の『崩し』と詠春の『寸勁』に通じる美しさを発見した」と述べ、2026年に北海道で「日中文武融合フェス」を開催する構想を発表しました。
【訪問成果と今後の展開】
今回の訪問で、当協会は「スポーツ文化の相互深化」「伝統芸能の現代的発信」という2つの軸を明確化。2025年6月の遼寧省友城大会(中国・瀋陽)に向け、以下の活動を本格始動します:
- 「柔道×AI解析」プロジェクト 須貝理事長の技を3Dモーションキャプチャーで記録し、指導用教材を開発。
- 日中文芸コラボレーション 舞台「詠春」の演出家・韓真氏と連携し、北海道を舞台にした新作舞踊劇を企画。
- 青少年交換プログラム 深セン市の学生を招き、2026年2月に「北海道雪上武道キャンプ」を実施。
関係者の声
- 須貝等 理事長:
「深センで得た『熱量』を北海道に還元します。遼寧省友城大会では、東北アジアの若者たちと『共に創る柔道』を実践します」
- 薛鵬程 中国支部長:
「日本の『道』の精神と中国の『勢い』が融合した新たな交流モデルを発信します」
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